入川草太

農業はビジネスチャンス!
一次産業には付け入る隙がある

タイミングや土づくりによって値段が倍に。
市場が評価してくれるところにやりがいがあります。

キャベツをやらせてくれるのなら、と本場長に直談判!

大学院までいったら、その先は研究職か開発職というのが一般的な流れ。でも、自分の場合はしっくりこなかった。人生が見えてしまうのが嫌だったんですよ。どうなるかわからない部分が多いほうが人生面白い!そう思っていたので、研究職とか開発職とかは考えなかったですね。それに、農業はお金になりそうだと思っていましたから。一次産業で大きな会社って、日本にどれくらいあるのかと考えたら、まだまだ付け入る隙がありそうだと感じていたからです。吉浦牧場は、就職サイトで探して見つけました。お給料もある程度あったし、キャベツをやらせてくれるのならいいかな、と。「あんたが腹をくくるなら、ワシも腹をくくる」。そう本場長が言ってくれたので、任せてもらえそうだと思ってここに決めました。島根に就職することですか? 海外留学とでもいいますか、旅行気分で就職した感じです。海外留学で刺激をもらおう!田舎で新しい遊びでもやってみるか!という気持ちでしたね。

お金の取れるところが攻めるところ。作って試してみた2年間

入社して半年間は、広島にある世羅つくし分場でキャベツの作り方を勉強して、島根の本場に帰ってすぐ整地から始めました。そして、普通に畑をつくって普通に植えました。ザ・普通です。というのも、キャベツづくりの流れをまずつかもうと。高く売れる時期や、品種や植えるタイミングが知りたかったんですね。次の年には、時期をずらして作ってみました。1〜2年はいろいろと試す期間でしたね。お金の取れるところが、攻めるところだと考えていましたから。それに、農場では牛フン堆肥を使うという制約があって。ところが、堆肥の量を多く入れてみたら、玉のままで花が咲くのを遅らせることができた。その時に2倍の値段がついたんです。早く植えても発芽が遅くなるので、いろいろ加味して植えるスケジュールを考えてやっています。この5月、収穫したキャベツを大阪に出荷したら、大きさ、重さ、かたちがいいということで、追加で1トン出荷することに。市場が高い評価をしてくれるところにやりがいがあります。